ローソン 玉塚会長が退任 ※速報(追記あり)

ローソンは、玉塚元一会長が5月30日付けで退任すると発表。

玉塚氏は、顧問に就任する。

※後ほど記者会見での発言などを追記します。

追記:玉塚会長退任会見から

4月12日に行われた記者会見から、いくつかの発言をピックアップしてみます。

ソースは、 ローソンの玉塚元一会長が電撃引退する事情 ( 東洋経済ONLINE さん)です。

退任の経緯・理由

竹増(貞信)社長も3年ぐらい、私とさまざまな経験をしてきた。彼に対する加盟店からの信頼も上がってきた。2月には三菱商事による株式公開買い付け(TOB)が完了し、ローソンは三菱商事の子会社となった。われわれの事業はスピードが大事。二頭体制になるのはよくない。シンプルな意思決定のストラクチャーにした方がいいし、それを支える道筋も整ってきた

まだ経営の現場で頑張っていきたいという思いもあった。ありがたいことにいくつかお話もいただいている。新しいチャレンジに向けて頑張っていきたいという、わがままもあった

三菱商事との関係

――三菱商事の子会社化となって、玉塚会長なりの経営ができなくなった面はあるのか。

それはない。三菱商事を巻き込んで、総合戦闘力を生かしていこうということを発信したのはそもそも私自身。たしかに1500億円をぶち込んで、過半数の株式を取得するTOBをされることには正直びっくりした。ただ、今後、大手3社の三つどもえの戦いになっていくうえで、三菱商事の力が必要となるのは間違いない。

コンビニ業界

コンビニ業界全体で生産性を上げるとか、震災時に協力し合うことができるのではないか。もちろん競争は健全なのだが、それを超えたレベルで竹増さんや澤田さんが一緒に業界を盛り上げる流れができるといい。

追記:日経新聞の見方

日経新聞では、今回の玉塚会長退任について、「みんなのローソン」未完 玉塚氏にノーサイド  との記事を掲載しています。その中で、三菱商事との関係について、会見での本人の弁とは若干異なるニュアンスで書かれています。

昨年6月に筆頭株主の三菱商事出身の竹増貞信氏が社長に就任し、玉塚氏は会長になり、その役割分担が曖昧だったからだ。当初、玉塚氏は最高経営責任者(CEO)、竹増氏は最高執行責任者(COO)としていたほか、国内を玉塚氏そして海外を竹増氏と線引きしていたはずが次第に竹増氏が国内事業にも関わるようになっていた。そしてこの3月からはCEO、COO体制を廃止して玉塚氏がコーポレートガバナンス(企業統治)、竹増氏が全社経営に携わるようなり、玉塚氏の活躍のフィールドは狭まっていった。

風向きが変わったのが2年前に明らかになったファミリーマートとユニーグループ・ホールディングスの経営統合交渉。両社の大株主である伊藤忠商事が軸となり再編が一気に進み、業界2位のローソンが3位に後退することが確実になった。生活産業分野の強化を目指す三菱商事には脅威に映ったに違いない。ローソンへの経営の関与を深めるために商事出身者の社長就任とローソン子会社化を決断する。食品の原材料を担う川上からローソンの店舗まで一気通貫のサプライチェーンを築くのが狙いだ。玉塚包囲網はできてしまった。それは三菱ローソンに見えたのだろうか。

こんな風に、基本的には、「親会社となった三菱商事との関係で玉塚会長の居場所がなくなった」といった論調です。

上記の2つ目の引用の最後の「玉塚包囲網はできてしまった」という表現が端的に示しています。

玉塚会長は失意の退任なのか

日経新聞の論調は、三菱商事の子会社となったローソンでは、自分の思うような経営ができなくなるので、道半ばにして退任、というものですが、本当にそうなのでしょうか。

玉塚会長のこれまでの発言や今回の会見での質疑などからすると、必ずしもそうではないと思います。

日経新聞では、『「みんなのローソン」未完』として、玉塚会長が2014年の社長就任時に「ローソンは『ダイエーのローソン』から『新浪(剛史・元社長)ローソン』になり、これからは『みんなのローソン』にしていく」と語ったことがうまくいかなかった、と論じています。

しかし、玉塚会長は2014年の東洋経済のインタビューでこのように言っています。

経営とは振り子を振り続けること。新浪さんが振ってきた振り子を、僕はグアーっと戻し、立ち位置を変えながらやっていく。僕がやれるのは全社員が考えて全社員が実行する全社員経営。もしかしたら、新浪時代っていうのは、すごく偉大なボスに依存していたのかもしれない。僕も当然死ぬほどがんばるが、やっぱり現場の社員が考えて実行する、そういうローソンに振り子を戻して、足腰をもう一度強化することが大事だと思う。

基本的には、社長就任時の話と同様に「みんなのローソン」を目指す発言ですが、「足腰をもう一度強化することが大事」と言っています。

玉塚会長としては、この「足腰の強化」の答えが三菱商事との関係強化だったのだと思います。

3年前とは環境もかなりちがうので、必ずしも想定のとおりにならなかったかもしれませんが、「足腰を強化する」という当初の目標は達成できたという判断であったのではないかと思われます。

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