6月に青森県に出店し、また、この10月には鳥取県に出店することが決まっているセブン-イレブン。
これで残りの「空白県」は、沖縄県だけとなります。
そこで、セブン-イレブンが沖縄県に出店するのがいつになるのか、考えてみました。
「出店の検討」は発表済み
セブン-イレブンは、沖縄県に関して既に、「出店の検討」をしていることは報道されています。報道されたのは、2014年5月でした。
しかし、約1年半経った現時点でも、具体的な出店の情報は明らかになっていません。
エンタメインフォニュース さんがセブン-イレブンに問い合わせたところ、
2015年8月1日にセブンイレブンへ沖縄進出の目処がいつ頃になるのか問い合わせた。
回答は、まだ工場や流通網の整備が整っていないので、発表できる段階ではないとのことでした。
とのこと。(セブンイレブン沖縄初は2016年?日本最南端の店舗の場所は? より)
いまのところ具体的な出店作業にまで至っていないと見てよさそうです。
ちなみに、フロムエーにも求人は出ていませんでした。(2015/10/07現在)
出店できない事情は?
セブン-イレブンは、この2年ほどで、四国、秋田、青森、鳥取と、順番に「空白県」を埋めてきました。
この出店ペースで考えれば、沖縄県ももうすぐだろうと考えられてきたのですが、なかなか進みません。
沖縄県独特の事情でもあるのでしょうか。
物流事情
沖縄県が最も他県の異なるのは、やはり、物流事情です。離れてますからね。
セブン-イレブンは、セブン&アイグループで共同の工場や物流拠点を持ち、商品の供給をしています。
いまのところ工場も作られていないので、出店するには、工場の建設と同時になります。
沖縄県のコンビニ
沖縄県は、訪れてみると分かりますが、ファミマとローソンがかなりの出店をしています。
2015/10/07現在、各社のHPで確認すると、
- ファミマ 257店舗
- ローソン 174店舗
- ココストア 106店舗
となっています。
ココストアはファミリーマートに転換することになっていますので、ファミマとローソンで500店舗以上ということになります。
沖縄県の人口規模、面積からすると、既に飽和状態といってもよい状態にあります。
一方で、セブン-イレブンは、ドミナント戦略をとっていて、出店する場合には、一気にある程度の店舗数を出店します。
この、飽和状態の沖縄県で、一定数の店舗を集中的に出店することについては、経済合理性を深く検討しなければなりません。
2016年に出店しなければ・・・
今年中の出店はもうないと思いますので、来年2016年に出店するかどうかというところですね。
個人的には、2016年に出店しなかったら、永久に沖縄県には出店しないのではないかと思います。
セブン&アイグループ全体でも、沖縄県への進出は進んでいません。
グループの中で、沖縄県に足がかりがあるのは、セブン銀行ATMが2箇所あるくらいのもので、グループ中核の食品関係・物流関係は縁遠しの状況です。
”王者”セブン-イレブンとしては、最後の「空白県」を埋めることに、それほど重きを置かないのではないでしょうか。
参考 沖縄県でセブン-イレブンを待っている人たちがいます
セブン-イレブンを待ち望んでいる人たちの記事(今回のコラムを書くのに、参考にさせていただきました。)。
セブンイレブン沖縄初は2016年?日本最南端の店舗の場所は?